システムバスを選ぶ(浴槽編)

システムバス

システムバスを浴槽で選ぶ>FRP・人造大理石

[FRP]

FRP

 FRPとは、Fiber Glass Reinforced Plastics の略で、Fiber=繊維、 Glass=ガラス、Reinforced=強化されたプラスチックのことで、日本語では「ガラス繊維強化プラスチック」と言います。


 繊維と樹脂を用いてプラスチックを補強することによって、強度が著しく向上しNASAなどの宇宙・航空産業をはじめ、バイク、自動車、鉄道、建設産業、医療分野等さまざまな分野で用いられています。鉄よりも強く、アルミよりも軽く、錆びないのがFRPです。


システムバスでもFRPは多く使われ、ほぼ全てのメーカーがFRP製のシステムバスを発売しており、デザインや色のバリエーションが豊富です。

[人造大理石]

人造大理石

 人造大理石とは、人工的に加工成型し大理石に見えるようにに作られた素材のことです。 人造大理石の種類としては、ポリエステル樹脂系と、アクリル樹脂系のものがある。


 ひとくちに人造大理石と言っても、メーカーや商品によってさまざまです。一般的に「ポリエステル樹脂系」と「アクリル樹脂系」に分けられ、ポリエステル系は透明感があり強度や耐薬品性に優れ、アクリル系に比較すると安価な素材といえます。アクリル系は陶器に近い肌合いがあり、耐候性や衝撃性などに優れた素材です。


 いずれも保温性は高く、大理石のような風合いがあり、柔らかく温かみのあるテクスチャー、豊富なカラーバリエーションは大きな魅力といえます。

システムバスを浴槽で選ぶ>鋳物ホーロー・カラーステンレス・檜(ひのき)

[鋳物ホーロー]

鋳物ホーロー

 鋳物ホーローとは鋳物鉄の上にガラスの膜を覆った素材のことで、耐久性に優れキズがほとんどつかないのが特長です。


 厚みのある素材を用いている鋳物ホーローは、重量感があり丈夫です。しかし重量がある分、階上の浴室に設置する場合は、構造躯体の強化が必要になることもあるので注意が必要です。


 表面はガラス質なので、独特で滑らかな肌ざわりが感じられ、美しいカラーは人気がありますし、保温材でカバーされていれば保温性も悪くありません。見た目の美しさをいつまでもキープするのを重要視したいなら、鋳物ホーロー製を選んでみてはいかがでしょうか。

[カラーステンレス]

カラーステンレス

 ステンレスは耐久性がよく保温性も抜群で、傷やサビに強く、メンテナンスも楽なお手頃浴槽として根強い人気があります。表面の手触り・温度が不快と感じる方もいると思いますが、金属特有の肌触りを抑えた商品もあり、底面にエンボス加工など施した商品も出てきています。


 ステンレスの中でも、タカラスタンダードが独自技術のコーティングを施したカラーステンレス浴槽は、ステンレスの良いところはそのままに、見た目にもこだわった優れものと言えるでしょう。丈夫で長持ち、ずっと美しく快適な浴室にカラーステンレスシステムバスはいかがでしょうか。

[檜(ひのき)]

檜(ひのき)

 システムバスには珍しく、和風呂の王道ともいうべき檜(ヒノキ)を利用しているのが、日立ハウステックのYUTORIAN(ゆとりあん)です。


 まるで温泉の内風呂に入るような感覚で、お風呂のひとときを愉しんでいただく事をコンセプトに、「和」の雰囲気を大切にしたバスルームのプランを誕生させました。床やカウンターには天然の御影石を用いることにより、今日をほぐし、明日を温める、木の肌ざわりを活かしたくつろぎ空間を実現できます。